英語の回文~英語のことば遊びをしてみませんか
2019.03.15
毎日真剣に英語学習に取り組んでいる方に、ちょっと息抜きの話題をお届けします。
「回文」ということばをご存知ですか?回文とは、「上から読んでも下から読んでも同じ文になる文」のこと。
例えば日本語では、「竹藪焼けた(たけやぶやけた)」とか、「磨かぬ鏡(みがかぬかがみ)」「ダンスが済んだ(だんすがすんだ)」などの文です。聞いたことがあるのではないでしょうか。
日本語と同様に、英語にも「回文」があります。英語では”Palindrome"と呼ばれており、ことば遊びの一種として昔から多くの人が傑作を作り出してきました。一文字が一音を表す日本語と違い、スペリングの制約がある英語では少し作りづらいように感じますが、それだけにチャレンジし甲斐があるのかもしれません。いくつかご紹介します。
まず、単語レベル。
madam
mom
civic(都市の、市民の)
refer(言及する、参照する)
level(水準、レベル)
noon(正午)
radar(レーダー)
「レベル」のスペリングは、“r”からだったか、“l”からだったか迷ったら、思い出してください。「レーダー」も役に立ちそうですね。
次に、文章レベルです。
Was it a cat I saw?(私が見たのはネコだったか?)
これはcatをrat(ネズミ)にしても成り立ちます。
Nurses run!(看護婦さんたちが走る!)
Borrow or rob?(借りる?それとも奪う?)
Salt an atlas.(地図帳に塩をかけろ)
Pull up if I pull up.(私が引っ張ったら、引っ張り上げてね)
最後にやや長めの文章です。
Murder for a jar of red rum.(赤いラム酒のびんを手に入れるための殺人)
Able was I ere I saw Elba. (エルバ島を見るまで、私は有能だった。)
やや古めかしいですが、ナポレオンの境遇を表しているという有名な回文です。”ere”は”before”の意味です。
Was it a bar or a bat I saw?(僕が見たのは棒だったのか?それともバットだったのか?)
Some men interpret nine memos.(男たちが9つのメモを解釈する)
よく考え出したものですね。これらの回文は“Palindrome list” http://www.palindromelist.net に掲載されているもののほんの一部です。興味のある方は、訪ねてみてください。