イースターとは?日本でも流行しそうなキリスト教重要行事の楽しみ方

2021.01.18

お役立ち情報

イースターと聞いて「内容はわからないけれど、名前だけは聞いたことがある」という方も多いかと思います。
イースターとはキリスト教のお祭りの1つで、キリスト教徒の多い国々では春になるとイースターのお祝いムードが高まります。特に子どもたちはイースターのゲームやごちそうが楽しめるとあってイースターの日を心待ちにします。

この記事ではイースターについて知っておきたいあれこれをご紹介します。イースターはその明るい祝祭の雰囲気を感じるだけでも心躍りますが、祝祭の意味やお祝いの方法を知っていればさらに興味が湧いてきます。

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イースターの基礎知識

 

ー まずイースターの意味や日付についてご説明します。 ー

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キリストの復活を祝うイースターとは?

イースターはイエス・キリストの復活をお祝いする祝祭です。日本では「復活祭」とも呼ばれています。キリストは十字架に磔にされて死に至りましたが、その3日後に復活したと言われています。

多くの教派にとってイースターはキリストの降誕を祝うクリスマスよりも重要なお祝い事です。「復活」という奇跡によってキリスト教が宗教として発展したことを考えると、イースターが重要視されるのも納得がいきますね。

英語の「イースター(Easter)」という名前は、ゲルマン神話の春の女神「エオストレ(Eostre)」や、この女神の名前を冠した春の月名「エオストレモナト(Eostremonat)」(現在の4月頃にあたります)に由来するという説が一般的です。
名前の起源は確定されていませんが、イースターの風習がキリスト教以前の土着信仰の影響を受けていることは明らかのようで、イースターは「キリストの復活」と「春の女神のお祝い」という、時期が近くて喜ばしいイメージのある2つの祝祭が融合したものと考えられています。

キリスト教圏の人々は、この良き春のイースターの日を家族・友人間で祝います。「ハッピー・イースター(Happy Easter)」、「復活祭おめでとうございます」などの挨拶が交わされ、お祝いのメールやメッセージカードを送ることもあるのです。
敬虔な信者であれば、イースター前の期間はイエスが受けた苦しみを分かち合うために肉類を食べないなどの食事制限をしたり、お祝い事を自粛するなど、普段にも増して敬虔な気持ちで過ごします。
イースター前夜から当日にかけて礼拝が行われ、礼拝でイエスの復活が宣言されるとイースターのお祝いが始まります。一般家庭では宗教儀礼の簡略化が進んでいる傾向があり、教会は「信者であればせめてこの日だけは礼拝に出ること」を勧めているそうです。

イースターはいつ?

実はイースターは日付が変わる移動祝祭日です。イースターの日は「春分の日の後にやってくる満月の日の次の日曜日」なので、毎年、決まった日に祝われるわけではありません。またイースターの日付は西方教会と東方教会の2つの教派で異なります。

西方教会(カトリック教会やプロテスタント)はグレゴリオ暦、東方教会(ギリシャ正教会)はユリウス暦を基準にしています。そのため、2つの教派のイースターが同じ日付になる年もあれば、1ヶ月以上も日付が前後してしまう年もあるのです。
日本で使っているグレゴリオ暦の日付で言うと、西方教会では3月22日から4月25日の間、東方教会では4月4日から5月8日の間にイースターがやってきます。ちなみに2019年のイースターは西方教会で4月21日、東方教会で4月28日です。

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イースターで使われるシンボルの意味

 

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イースターといえばカラフルな卵、そしてうさぎ。
とても女の子ウケの良いパステルカラーの可愛い飾りで、町やお庭がいっぱいになります。でもなぜ、卵とうさぎがシンボルとして使われているのでしょう。

イースターでは卵の殻(割らずに小さな穴を開けて、きれいに形を残したまま中身を抜いたもの)にカラフルなペイントを施したイースターエッグを作ります。きれいな色に塗った卵を、麦わらを敷いたカゴの中などに入れて飾ります。

最近は本物の卵の殻でなくお菓子を詰めた卵の形のプラスチックなどで代用されることも増えてきました。また、お菓子メーカーは卵型のチョコレートを販売していたりして、イースターエッグも時代に合わせて多様化が進んでいます。

卵がシンボルになっている理由は、卵は命を生み出すものであり復活の象徴とされているからだと言われています。
ちなみにイースターエッグに塗られる色にはそれぞれ意味があります。赤は、幸福・情熱・希望・エネルギッシュな太陽を表します。またキリストの血を表すという説もあります。また、青は空と健康。白は清浄と誕生を表し、復活の色であるとされています。

うさぎ

イースターの動物といえば、うさぎ。イースターのうさぎは「イースターバニー」と呼ばれ、イースターエッグを運んでくるとされています。
卵を運んでくるだけなら犬でもいい気がしますが、うさぎが選ばれたのにはちゃんと理由があります。うさぎはたくさん子どもを産むため豊穣と繁栄の象徴であり、めでたい存在であるとされているからです。

またイースター前夜にうさぎが卵を隠したという逸話があり、ここからエッグハント(隠されたイースターエッグを探すイースターの遊び)が生まれたという説もあります。
イースターにうさぎを登場させるのは西方教会だけの習慣です。東方教会にはイースターエッグの習慣はあるものの、イースターバニーの習慣はありません。こうしたところにも少しずつ違いがあるのですね。

イースターの多彩な楽しみ方

 

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ここまで読んでくださった方は、イースターの基礎知識を身につけられたかと思います。それではイースターの具体的な楽しみ方を見ていきましょう。

イースターのゲームをする

上述のエッグハントの他にも、さまざまなイースター特有のゲームがあります。

・エッグアンドスプーン・レース

卵をスプーンに乗せてゴールにたどり着く速さを競うゲームです。これが意外と難しいのです。一度、卵(生卵は落としたら大変なので、殻かゆでたまごを使いましょう!)を大きめのスプーンに乗せて10mほど歩いてみてください。思っているより全然進めないはずです。こうした理由でこのゲームはとても盛り上がります。

・サックレース

大きい麻袋に両足を入れ、ジャンプしながらゴールにたどり着く速さを競うゲームです。うさぎのようにみんなでぴょんぴょん跳ねるのは楽しいものです。天気が良いときに屋外で遊ぶのにぴったりですね。

イースターの料理を作る

イースターの祝祭日は普段より豪華な食事をする家庭が多いです。
やはり卵を使った料理が多く、肉料理もよく食されます。キッシュやオムライス、ラム肉のロースト……。考えるだけでつばが出そうなごちそうです。また、キリストの十字架にちなんで十字の入ったパン(イギリスのホットクロスバンズやドイツのオスターブロードなど)も多く食べられています。うさぎ型のパンを焼く凝った家庭もあるようですよ。
その他にはスーパーマーケットなどでイースター用にうさぎやヒヨコ、卵の形をしてアイシングで飾られたクッキーも売っています。

イースターのデコレーションをする

イースターの気分を盛り上げるのに可愛らしい飾りつけは欠かせません。家の中はもちろん、庭をイースターエッグやイースターバニーの人形で飾りつけます。春らしく、お花やバルーンも使って明るくカラフルに彩る家庭が多いです。
イースターの時期になると、スーパーや薬局などでもさまざまな飾り(うさぎのぬいぐるみなど)が売られているので、気軽に買って飾ることができます。

イースターのイベントに参加する

イースターの時期に海外に行けば、教会や街中で何かしらのイースターのイベントに出会うかもしれません。お菓子の配布やパレード、イースターバニーとの記念撮影会などが一般的です。
アメリカのニューヨークでもイースターの日に大々的なパレードが毎年開催されます。アメリカらしく華やかな格好をした人々がキリストの復活と春の到来を祝ってニューヨークの真ん中を練り歩く光景は見ているだけで気分が上がること間違いありません。

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イースターに参加しよう!

寒い冬が終わって春が来る頃の4月のイースターには、クリスマスとはまた違った喜びがあります。日本より寒い冬を耐え忍ぶ国々であれば、その喜びはまた一層大きなものです。
クリスマスやハロウィンなど海外の行事を取り入れてきた日本では、最近イースターにちなんだイベントがテーマパークやショッピングモールなどを中心に少しずつ開催されるようになってきました。来年のイースターは子どもたちと一緒にイースターエッグを作って、ごちそうを食べて、ゲームをしてみるのもいいでしょう。きっと海外の文化や考え方に対する理解が深まるはずです。

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