擬音語(Onomatopoeic Words)
2017.06.02
「ざわざわ」「がやがや」「しくしく」などの擬音語は、自然の音や動物などの鳴き声など、また人の様子を表す方法として日本語では特によく使われます。音が元になっているのですから万国共通であれば便利なのですが、違う言語の国では違う耳を持っているらしく、「ワンワン」が「Bow Wow」になったり、羊の「メー」が「Baa」になったりと、表現する音は様々です。
そして英語には、英語圏特有の音を使った単語が数多く見られます。無理やり暗記した単語たちにも、実は音との関連性が隠されています。見つけてしまえば、単語が覚えやすくなり、覚えるのが楽しくなるかもしれません。
例えば、頭に「gr-」が付く単語は日本語の「ぶつぶつ」にあたり、あまり好ましくなくて惨めな感じがします。groan(うめく)、grumble(ぶつぶつと不平を言う)、grumpy(不機嫌な)、grunt(豚がブーブー鳴く、不平を言う)、growl(うなる、どなる)、などを挙げれば納得できるでしょうか。
「cl-」が頭に付くと、シャープで金属がぶつかりあうような音を表します。click(かちっ)、clang(がらんがらん)、clank(がちゃり)、clash(がちゃん)、clink(ちゃりん)、などです。
さらに「sp-」は、水や液体、粉末がはじけてひろがるイメージでsplash(ぱしゃっ)、spit(つばをぺっと吐く)、splutter(ぱちぱち)、spray(スプレーをシューと噴く)、sprinkle(ぱらぱら、ぱっぱっ)、spurt(ひと奮発する、ダッシュする)。
また、「-ash」は後ろに付くことが多く、素早い動きや物が壊れる様子で、smash(ガシャーン)、dash(ビューンと動く)、crash(ガーン、ドーン)、bash(バシン、ドシンと叩く)、gash(深い切り傷)、などがあります。
その他に、「wh-」が頭に付く単語には、笛を吹く様子のwhistle(ヒューヒュー、ピーピー)、「-ckle」「-ggle」「-zzle」が語尾に付く単語も、chuckle(クスクス)、trickle(ちょろちょろ)、crackle(カリカリ、コリコリ)、tinkle(キラキラ)、giggle(クスクス)、wriggle(もじもじ)、sizzle(ジュージュー)、drizzle(しとしと)など、たくさんの擬音語があります。
ぜひ使いこなして、英語でより豊かな表現ができるようにがんばりましょう。