幼児期の英語教育の必要性と楽しみながら英語を身につけさせる方法
2018.08.27
グローバル化が進み、今まで以上に英語を使う必要性が出てきているにも関わらず、今の日本では他の国と比べて英語教育が遅くれている傾向があるので、なかなか日本人の英語の習熟度は上がりません。もう少し早くから英語の勉強をすれば、もっと英語を上手に使うことができるとは思うばかりです。
ここでは幼児期の英語教育の必要性と、楽しみながら英語を身につけていくにはどうしたらいいのかをご紹介します。
幼児期に英語教育を行うメリット
子供たちの将来のために英語を身につけさせたいと思う保護者の方々。今まで中学生から教科としていた英語を、2020年からは小学生から必修化、教科化されます。お子さまに英語のコミュニケーション力をつけさせたいのであれば、早い時期に英語を始めた方がいいのでしょうか。
幼児期から英語を母国語とするネイティブスピーカーの英語の発音を学習すると、「英語耳」が育成すると言われています。日本人が苦手とする「R」と「L」の違いなども、意識しないで自然に聞き分けられるようになります。文字として英語を覚えるのではなく、耳から覚えることでより英語習得に近づけそうです。
幼児期は楽しく英語を身につけることができます。それは英語学習としてではなく、コミュニケーションとしての吸収力を持っているからだと思われます。日本語を母国語として覚えるように、英語が身についたらいいのですが、なかなか日本語の生活環境の周りでは難しいところです。それでもスタートしなければ身につきません。英語のインプットを増やし、英語習得の可能性を広げましょう。
感受性の高い幼児期から海外の文化に触れることは、英語学習の刺激になります。子供が異文化をわかろうとし、英語を話す人たちのバックグラウンドを垣間見ることができます。自分たちとは違う言葉を話すことたちの存在を知り、英語の世界に近づくことができるかもしれません。
幼児期の英語教育に有効な学習法
幼児期の英語教育で効果的な歌の魅力
幼児期に英語を学習する効果的な方法として、歌を使って学ぶ方法があります。子どもたちは歌が大好きで、音楽を流すと自然に踊ったり口ずさんだりします。また言語にはそれぞれのリズムがあり、英語には英語のリズムがあります。子供向けの音楽の英語教材を使って、くり返し歌うことで英語のリズムや発音を遊びながら身につけることができます。
身体を使うダンスで英語を取り入れる
子供の英語教授法のひとつにTPR(Total Physical Response)というものがあります。赤ちゃんが母国語を身につけていく過程を、外国語学習に応用した教授法で、動作をしながら外国語を習得していくことです。英語の歌とダンスで、子どもたちが楽しみながら英語に反応していくことは、ご家庭でもできますので取り入れてみましょう。シェーン英会話のkidsたちも、定番のHead shoulders knees and toesの曲に合わせてレッスンをしています。
ゲームで学習内容を定着させる
ゲームは楽しいだけではなく、自分から動くことで効率よく英語でのコミュニケーションがはかれます。ゲームの中でくり返し英語を使うことは記憶に残りやすく、学習内容を定着させていきます。カードゲームをはじめ、アプリでできるゲームもたくさんありそうですが、友だちと一緒にできるゲームではルールを守り、義務感や連帯感も身につけられるのでおすすめです。
フォニックスで英語の音と文字を学ぶ
フォニックス(Phonics)では、音とつづり結びつけるルールを知ります。アルファベットのaはエイと読みますが、単語になると違います。それをエイ・ア・アップル、ビー・バ・バナナ、シー・カ・キャットと順番に覚えていきます。英語のリーディングとライティング能力の基礎を作ることができます。
幼児の英語力を高めるのに適切な教材とは
次に幼児の英語力を高めるためにどのような教材が良いかをいくつか例にあげましょう。
DVD・CD付きの教材を選ぶ
映像を見たり音楽を聴いたりすることで、視覚・聴覚から英語を学ぶことができます。
英語の絵本を読み聞かせる
日本の絵本もそうですが、幼児英語の絵本は簡単な言葉で、子どもたちにわかりやすいように作られています。絵やストーリーに関心を持つことで、英語に親しみを覚えるようになります。
英語の動画を活用する
英語の力を高めていくには、くり返し何度も英語に触れていくことが大切です。YouTubeなどの動画を活用して、英語のインプットを増やしましょう。シェーン英会話の動画チャンネルでは、幼稚園のお子さまから年齢に合わせて、シェーンの先生たちがショートレッスンをしていますので、こちらもご活用ください。
幼児期の英語教育を軌道に乗せる3つのステップ
子どもたちが楽しく英語を学ぶためには、どんなことをすればよいのか考えてみましょう。
STEP1 英語を聴く
例えばご家庭で、子供向けの英語の歌や映像をくり返し流します。何度も英語を聴くことでリズムが耳に入ってきます。YouTubeなどで気に入った映像を探してみましょう。
STEP2 簡単な単語や文を読む
イラスト付きの単語カードなどで、身の回りの物や短い単語から始めると覚えやすいでしょう。詰め込み過ぎずに、毎日少しずつくり返し続けて行くことが大切です。
STEP3 英語を話せる場所を探す
覚えた英語は使うことで上達しますので、英語を話すことができる場所を探しましょう。英会話教室に通ったりするのもひとつの方法です。英語でやりとりすることで、英語表現の広がりが期待できます。
幼児期の英語教育に大切なもの
子供の英語学習に大切なことは、楽しく英語を学ぶことです。英語が楽しいと感じれば、自発的に英語に触れようとします。英語を習慣化できるよう、楽しめそうな教材を探したり、家で英語を流すなど、普段から英語に触れる機会を作るようにしましょう。
途中で子供が嫌がれば無理強いせずに、もう一度勉強したくなるような環境を作ることも重要です。焦らずにじっくりと時間をかけて英語を学ばせることが、しっかりと英語を身につけさせることにつながります。
幼児期の英語教育で注意したいこと
幼児期に英語を勉強する際に注意したいことは、語学学習は4つのスキルに分かれていることです。
Listening「聴く」 Speaking「話す」 Reading「読む」 Writing「書く」
幼児期には英語のReading・Writing(読み・書き)に力を入れるよりも、Listening・Speaking(聴く・話す)に力を入れて学習することをおすすめします。幼児期はまだ脳が発達中なので、頭で考えて学習する英語の読み書きには適していなく、感覚的に覚えるListening ・Speaking(聴く・話す)を学習した方が飲み込みも早くなります。耳で英語を聴き、ネイティブのように自然と英語が理解できる英語脳を作ることが理想的。よく「日本人は英語の読み書きができるのに話すことができない」と言われますが、これは英語を目で追っている教育から始めたからです。幼児期に正しい発音の英語を身につけ、英語に慣れ親しんでいると自然に言葉が出てくるようになります。
次に注意したいことは、日本の文化や習慣を疎かにしないことです。外国人からは必ず日本のことを訊かれます。その時に日本人として、何も答えられないことはとても恥ずかしいこと。日本人である以上、きちんとした日本語はもちろん、日本の文化を理解し、習慣を身につけて、日本人としてのアイデンティティを大切にすることが、コミュニケーション力を高めます。
親が英語教育に熱心になり過ぎて、子供が英語嫌いになることもあります。英語教育だけではなく習い事をさせる時は、親がさせたいからではなく「本人がやりたいと思っていること」が重要になってきます。無理に習わせても身につかず、反対に英語が嫌いになっては困りますので、楽しく英語を学べるようにしっかりとフォローしてあげましょう。